2023-10-06
<Vol.183>
離島僻地から米国まで継続した支援
中尾 祐樹 (鹿児島県 32期卒業)
☆推薦文☆
中尾祐樹先生、European Journal of Trauma and Emergency Surgeryへの論文Accept、おめでとうございます。いくつかの論文にRejectされましたが、Reviewersの見解の深意を汲み取り、次の論文へと生かし、挑戦し続けた先生の姿勢、素晴らしかったです。
思えば、後期研修中、私が日本腹部救急医学会のプロジェクト研究への応募を持ちかけたことに始まりました。テーマは「SMA急性閉塞症による短腸症候群」でした。短腸症候群の要因にはクローン病とクローン病以外があり、高齢化の進む本邦で最も注目されている要因がSMA急性閉塞症になります。先生は、日本腹部救急医学会認定施設のなかでSMA急性閉塞性を数多く診療しているハイボリュームセンターを対象にアンケート調査を行い、本邦のSMA急性閉塞症の実態と短腸症候群となって非経口栄養となる因子を明らかにしました。SMA急性閉塞症の治療戦略を考える上で非常に重要な臨床研究で、このような研究のお手伝いをできたことを誇りに思っています。米国の外傷・急性期外科のフェローとなり、いつしか帰国し外傷・Acute care surgery領域で活躍されることを切に願っています。
自治医科大学 消化器一般移植外科 笹沼 英紀(自治医科大学・栃木県17期生)
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