2020-10-27
<Vol.164>
地域からでも、発信したい、発信できる
公立邑智病院 板持卓弥(島根35期卒業)
☆推薦文☆
特に離島では、予防医療の重要性が際立ちます。板持先生は、島根県知夫里島における予防接種率の向上に対する取り組みを、データとしてまとめ、英文論文として発表されました。知夫里島では2009年の新型インフルエンザを境にインフルエンザの予防接種率が大きく増加し、その後も島の医療者の様々な工夫や努力によって接種率はさらに向上していました。接種率を高めるには、啓発、接種機会や利便性の向上、待ち時間の短縮など、複合的かつ持続的な対策が必要だということを、改めて認識できました。この知見は、近いうちに実現するであろう、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種においても役立つはずです。そして何より、臨床医の直感を科学的に示すことの重要性を共有してくれました。今後の活躍に期待しています。
自治医科大学総合診療部門・附属病院総合診療内科/感染症科 畠山修司
板持先生、このたびはアクセプトおめでとうございます!
地域の保健師さんの意見から、板持先生の気づき、そこからのデータ収集とまとめ。すこし時間はかかりましたが、畠山先生の鮮やかな手腕にも助けられ、形になって本当に良かったです。板持先生の、置かれた地域で周囲と連携してしっかり活動されてきた賜物かと思います。離島、あるいは地域だから言えること、まだまだあると思いますので、先生の次のネタをどこかで拝見できるのを楽しみにしています。
自治医科大学情報センター 三重野牧子
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