2020-06-01
<特別号>
細胞増殖と炎症反応に関与する分泌型ST2はマウスの社会行動を減少させ、うつ様行動を増加させる
自治医科大学総合教育部門自然史学研究室、心理学研究室、生化学講座病態生化学部門の研究グループは、細胞増殖と炎症反応に関与する分泌型ST2を過剰発現させたトランスジェニックマウスを対象に幅広い行動表現型解析を行い、分泌型ST2の過剰発現により、マウスの社会的相互作用が低下し、うつ様行動が増加することを明らかにしました。一連の実験を通じて、精神神経疾患における分泌型ST2の役割を評価するための動物モデルを確立し、気分障害への分泌型ST2の関与を示しました。研究成果はMolecular Brainに掲載されました。
論文:Motoshi Kikuchi†, Kenkichi Takase†*, Morisada Hayakawa†, Hiroko Hayakawa, Shin-ichi Tominaga & Tsukasa Ohmori (2020) Altered behavior in mice overexpressing soluble ST2. Molecular Brain, volume 13, Article number: 74
†equal contribution, *corresponding author
[https://molecularbrain.biomedcentral.com/track/pdf/10.1186/s13041-020-00606-4]
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