2021-06-23
<Vol.171>
長崎県脳卒中専門医不在離島における脳卒中ホットライン(I-SHOT)構想
長崎県対馬病院 大塚 寛朗 (長崎県 37期卒業)
☆推薦文☆
筆者(大塚寛朗先生:長崎 37 期)は、卒後へき地派遣の現場において「地域医療システム」を具現化しました。今回の論文では、このシステムの効果を客観的に検証しています。筆者が立案・確立したのは「脳卒中患者の離島→高次医療機関への連携型搬送システム」でした。今回の論文では、受診→治療開始までの時間を主な測定項目とし、システム導入前後で評価・比較しています。
この論文の強みは、地域医療システムの客観評価を試みた点です。地域医療・地域保健の現場で普遍化している PDCA の「 D→C 」が実演されています。具体的なシステムの実装および評価の二つの側面で、この論文はとても参考になると思います。
地域医療学センター公衆衛生学部門 阿江 竜介
<特別号>
英国における「医療・医学」の女性化をめぐる議論と対策
自治医科大学 総合教育部門倫理学研究室 渡部 麻衣子
自治医科大学総合教育部門倫理学研究室の渡部麻衣子講師は、英国において、女性医師の増加が医学の弱体化につながるとする議論がいかに批判され、弱体化を防ぐ対策へと繋げられたかを報告しました。この論文は『科学技術社会論研究1』の第19号「科学技術人材のダイバーシティ研究」に掲載されました。
論文:渡部麻衣子(2021)「英国における「医療・医学」の女性化をめぐる議論と対策」『科学技術社会論研究』19 [http://www.tamagawa-up.jp/search/s1247.html]